Interview

薬剤師の父を見て育った
思いがけない一言で医師の道へ

院長松本 考司

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兵庫県芦屋市にある「まつもと耳鼻咽喉科」は、
平成25年の開院から現在まで数多くの患者様の健康を支えてきました。
耳鼻咽喉科の専門医としてだけでなく、味覚・嗅覚障害の治療においても専門的知識と技術を有する院長に、
様々なことをお聞きしました。

先生が医師を目指されたきっかけを教えてください

interview 01先生が医師を目指された
きっかけを教えてください

私は薬剤師の父のもとに生まれました。私が長男でしたから、自然と「家業を継ぐのは私だ」という思いがあり、薬剤師を目指していたんです。ところが、高校2年生の進路面談に父と先生と話す機会があった時、「薬剤師を目指す」といったら「やめておけ」と言われてしまいました。私には弟がいますが、弟は「兄が薬剤師、僕が医師になって連携を取れたらいいね」という話をしているくらいでしたし、父からそういった言葉が出てくると思わなかったので驚いたことを覚えています。その後、改めて自分の将来を考える中で、やはり医療関係が身近にあったことや、家族に医療従事者がいると安心だ…という認識があったので、医師を目指そうと決めました。

先生の治療方針を教えてください

interview 02先生の治療方針を教えてください

私は、医師として働き始めた頃から「患者さんが主役である」という認識を保つようにしています。そして、それを患者さんにもお伝えするようにしています。
病気を治すためには、私たち医師や看護師がどれだけ努力しても、患者さんが日々の生活に気を配ってもらったり改善すべきところを頑張っていただかなければ、良い成果を生むことができないのです。また、「安全性・確実性」の高い医療を提供することを心がけています。大学病院や市民病院での治療経験、専門医としての知識とスキルを活かすことで、地域の皆様やお困りを解消することが、私たちの役割だと考えています。

こちらに来られる患者さん層を教えてください

interview 03こちらに来られる患者さん層を
教えてください

一番多いのはご近所の方です。年代は幅広く、お子様からご高齢の方まで来てくださっていますね。また、当院は耳鼻咽喉科としての治療に加えて味覚障害・嗅覚障害に関しても専門的な治療や検査を行うことができますので、そういったことにお悩みの方も多く来てくださっていますね。

ご自身の状態を
理解してもらうことが大切
患者さんに主役として
の意識を持っていただく治療を

先生が大切にされていることを教えてください

interview 04先生が大切にされていることを
教えてください

できるだけ、患者さんにとって負担の少ない治療を心がけることです。特にお子さんの場合には恐怖心が勝ってしまうため、まずは慣れてもらうことから始めるようにしています。また、診療においては「患者さんが自分の状態を知ること」はとても大切です。患者さんの病気を治すためには、私たちがどれだけ積極的でも患者さんが前向きでなければ意味はありません。さらに、「お任せします」ということになってしまうのも決して良くありませんから、患者さんご自身が自分の体を守ること、健康を保つことをしっかり考えていただくようにサポートしています。

先生は味覚障害・嗅覚障害の治療もご専門なのだとか

interview 05先生は味覚障害・嗅覚障害の治療も
ご専門なのだとか

私が味覚障害や嗅覚障害を専門にするきっかけになったのは、私の師匠的存在の方が、専門にしておられたからというのもあるんです。味覚や嗅覚は、私たちの生活にとても大きな影響を及ぼしています。これらの感覚に障害が及ぶと、それだけで「生き地獄」と表現される方もいるほど辛いものです。味覚や嗅覚は生活に直結するというわけではないけれど、人生にとってプラスになる要素であることは間違いありませんから、この感覚のトラブルを治療することに力を注いでいます。

最後に、受診を検討しておられる方へメッセージをお願いします。

interview 06最後に、受診を検討しておられる
方へメッセージをお願いします。

耳鼻咽喉科に関する治療は、患者さんの日常生活に直結すると言って良いと考えています。例えば、お子さんであれば小さな鼻で息を吸わなければならないため、鼻が詰まるだけでとても大きな負担となります。「様子を見たら治るだろう」と楽観視していると、思いがけないような大きな病気になってしまう可能性もありますから、早めに来ていただくことが重要です。鼻や耳、喉などに関する違和感は、年齢問わず早めにお越しいただき、早期治療を意識していただければと思います。