新型コロナウイルス感染症の後遺症外来を担当されている先生から、「後遺症が残る患者さんには亜鉛欠乏がみられることが多い」とのご意見を伺いました。これは、亜鉛との関係がよく知られている味覚障害だけでなく、他のさまざまな後遺症の患者さんにも当てはまる傾向があるそうです。
亜鉛は、体内の多くの酵素の働きに関与し、エネルギー代謝や免疫機能にも重要な役割を果たしています。そのため、亜鉛欠乏と後遺症との関連性は十分に考えられます。
後遺症が残っている方はもちろん、今後の感染予防や後遺症予防の観点からも、亜鉛補充を検討してみてはいかがでしょうか。当院では血液検査により血中亜鉛濃度を測定し、不足があれば亜鉛補充療法を行っています。ご興味のある方は、ぜひご相談ください。